メ ン ズ セ ン タ ー Men's Center Japan

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発 足*1995年10月1日 

 




シンポジウム「男性運動の10年 進捗と課題」



ローズWAMまつり団体参加ワークショップ
シンポジウム・タイトル
「あなたの生き方を考えてみませんか」   
開催日時 2005年2月6日  17:00〜19:00
会 場 ローズWAM  404・405号室
(大阪府茨木市元町4−7   電話072-620-9920)
参加者数  約26人

シンポジス ト  (敬称略)
岡本賢二(茨木市男女共同参画課長)
江見覚(槻の環)
角谷伸一郎(ロマンの会)
藤原公夫(ロマンの会)
大束貢生(メンズセンター)
コーディネーター  
中村 彰(メンズセンター)

(1)中村さんから「メンズセンター」を紹介。大束さんが、「運動音痴であった私」など自分が男性運動に関わることになったキッカケを語った後、市民活動グループ(男性グループ)の誕生と歩み(進捗と課題)についてメンズセンターを中心に概観しました。

(2)高槻市女性センター講座から誕生した「槻の環」の紹介を江見さん、ローズWAMの講座から誕生した「ロマンの会」の紹介を藤原さんが報告しました。

(3)岡本さんは、茨木市が実施している男性向け講座や男性相談を紹介、また、男女共同参画計画に沿って男性に向けた取り組みを語りました。

(4)その後、男性問題に関わって、いま、どう考えているか、感じているかを語ってもらいました(角谷さん、江見さん、藤原さん、岡本さん、大束さん)。受付をしていただいた安部達彦さん(メンズセンター)から、参加者の声をひらってもらいました。

(5)中村さんのまとめ。昨秋、自治労全国集会で千葉県知事の堂本暁子さんの講演を聞きました。国会議員としてNPO法制定に尽力された方ですから、市民のチカラへの信頼はもともと持っておられましたが、知事になり、行政と市民との共働を進めてみたら、予想を越えた市民力に感動したと言われました。行政だけで問題解決をはかろうとすると、つい「○○は規制法があるからダメ」と早い段階であきらめてしまっていたが、タウン・ミティング(公聴会)を繰り返し開き、市民とともにプロジェクトを組んで取り組むと、時間はかかるけれど、現行法制度でも、工夫次第であんなことができる、こんなことができるとアイデアが沸き起こり、行政側、市民の側、どちらにとっても納得がいく施策が実現できていると報告されていました。
茨木市においても、男女共同参画の分野で行政と市民との共同参画が謳われています。双方にとって実りある取り組みを実現できたらいいなと願っています。




メンズセンターの取り組みは


*「強く、たくましく」という男らしさのメッセージを受けて競争社会に生きる男
たちは、権威指向を持ち、力を誇示しがちですが、一方で、難局にあたり、「もろさ」を露呈することもあります。
仕事の世界が肥大して、家庭・地域・趣味の
世界などにかかわる時間を失ってもいます。
多様な個性を認めあい、自分らしさ
にこだわりを持つ、そんな生き方をメンズセンターはめざしています。仕事、家庭、地域のいずれにも根をはり、男のもろさを克服して、しなやかに生きるノウ ハウを探ります。


*メンズセンターは、日本ではじめて、わが国におけるさまざまなメンズムーブメントの「場」として設立されたものです。


*私たちは、1991年4月に、メンズリブ研究会をたちあげ、従来の「男らしさ」を批判的に検討し、「自分らしく」生きることを目的とする、日本ではじめての男性解放運動を続けてきました。
その活動のなお一層の広がりを求めてメンズセ
ンターを開設しました。


*私たちは、メンズリブ、メンズムーブメントを社会に根づかせる社会活動に取り組んでいます。
女性たちのウーマンリブ、フェミニズム運動から多くのことを学
び、その実践を男たちの自分探しに応用、さらに男性が独自に抱えている問題にも目を向けています。

*私たちは、 男性と女性が対等なパートナーシップを持ち、性差別のない男女共生社会を生きる男性のあるべき姿を模索しています。

*私たちは、これまで男たちが拠りどころとしてきた「男らしさ」から脱皮して、「男だって自由に生きたい」「自分らしくありたい」との思いの自己実現を大切にしますが、独りよがりな言動はつつしみ、互いの「個」を尊重します。

*自分の意見を押しつけるのではなく、対話を通して、相互理解をはかります。他人の言説で理論武装するのではなく、自分の体験や自分がどう感じたかを伝えあうことで「私」を知る取り組みです。ときには、自分をきびしく問いつめることを辞さない、真摯なコミュニケーションの場を提供しようとするものです。


メンズセンターを利用できるのは男性のみです。


*メンズセンターでは、「男らしさとは何か」「男とコミュニケーション」「職場のイジメ」「メディアが描く男性像」「男と性」「男と脱暴力」「男の更年期」「メンズ・スタディーズ」などのテーマで活動をしてきました


*メンズセンターでは、これからも、ワークショップや講演会、シンポジウムなど、さまざまな企画を検討しています。



*メンズセンターにて、参加自由の茶話会を開いています。メンズリブよもやま話です。



*情報資料センター、人材バンク、編集プロダクション機能の充実をはかります。

*メンズセンターの活動内容は、運営委員会によって検討し運営をしていきます。

 1999年10月、メンズセンターは、大阪市から、「1999年度きらめき賞」の贈呈を受けました。
この賞は、男女共同参画社会の実現に貢献した団体・個人に贈られるものです


2006年5月、メンズセンターは、男女共同参画分野の功労団体として、憲法記念日大阪府知事
表彰を受けました。





メンズセンター運営委員・監査委員・事務局

運営委員
安部  達彦       メール連絡
伊藤  公雄       メール連絡
大山  治彦       メール連絡      
大束  貢生       メール連絡
中村   彰       メール連絡

監査委員
多賀   太

事務局
大束  貢生
大山  治彦




1995年8月4日付作成文書
メンズセンター( Men's Center Japan )開設趣意書


わたしたちは、日本で最初のメンズセンター設立を呼びかけます。
 強く、たくましく、競争に勝ちぬく男性を絶賛する社会通念が、わたしたち男性の生き方に大きく影響を与え、その求めに応えようとしながら成しえなかった、あるいは、挫折した男たちを、敗北感に追い込みます。わたしたちは、「男らしさ」を求める世間のとらわれから自分を解き放ち、「男らしさ」ではなく「自分らしく」生きることにこだわりたい、と考えています。

 そんな思いを抱いて、1991年4月、メンズリブ研究会が発足して、4年がたちました。その後、メンズリブ東京やメンズリブフォーラム岡山が活動を始めています。わたしたちの予想のとおり、1990年代は日本における男性問題の時代となってきました。男が既存の「男らしさ」を問い直し、新しい生き方を求めて動き始めています。その動きは、様々な活動を生み出そうとしています。試行錯誤のなかで、それらの活動をバックアップする場所が、いま、求められているのです。わたしたちは、その場所をメンズセンターと名付けて、開設したいと思っています。

 わたしたちは、メンズリブ研究会有志で「男の電話相談」プロジェクトチームを組み、1995年10月開設に向けて、電話の受け手(相談員)としての研修を積み重ね、電話の設置場所などのリサーチをしてきましたが、この際、メンズムーブメントにかかわる男たちの活動拠点として、電話相談のほか、情報センター、関西での活動拠点として、また、全国の仲間との交流の場としても活用できるメンズセンターをめざします。

 ただ、メンズセンターを開設し運営していくには、経済的・人的な支援が必要です。そこで、まずは、開設のための基金の募集(カンパ)と、維持していくための維持会員(こちらは男性のみ)を募集したいと思います。募集方法やセンターの性格などは、別紙のようになります。


趣旨に賛同いただき、ご協力をお願いします。


1995年8月4日

              呼びかけ人

                         安部達彦、伊藤公雄、大山治彦、中村彰ほか



                   男のフェスティバル


               メンズリブ研究会