「メディア・リテラシー


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出前講座雑誌を使ったメディア分析ワークショップ

『男性雑誌とジェンダー』報告書に取り組んだメンズセンター・スタッフが、ジェンダーの視点から読み解く雑誌分析ワークショップのファシリテーターを勤める出前講座を受けつけています。条件は相談に応じます。
問い合わせは中村彰(電話080−2441−7428)まで。

メンズセンター「メディアの男性像プロジェクト」が分析した男性雑誌
 『週刊文春』『週刊ポスト』『週刊プレイボーイ』『FRAIDAY』『AERA』『BIG tomorrow』『HOT-DOG PRESS』 (1999年4月〜6月)

大阪府ジャンプ活動助成金による調査研究でした。



第6期アイセル女性カレッジ〜女性とメディア〜 (静岡市女性会館)2004年5月22日


「メディアが描く男性像」
 
 
               
メンズセンター・中村彰


ふりかえりシート(参加者の声)
      


1.今日の講義で印象に残ったことばは?

「男女共同参画」という言葉も定着してきたが、男性側から考えた見方・事業がなかなかない。女性の側は多いのに…。

男性も仕事以外に語り合える場を求めねば・・・。解決できるものがあるはずです。

男も自由に生きたい。

ジェンダー・男女共同参画の活動を行っている女性グループのやっていた活動を「メンズセンター」で男性グループがなぞることからはじめた。

男性を解放するためのメンズリブ運動が、女性解放のときに使われた手法を「男性」におきかえただけなんだよという先生のおコトバ。あと、「ジェンダー」や「解放」といったコトバを使うと男性が集まらないから、そういったキーワードなしに集める手法を使っているというところ。

男性雑誌にも、仕事だけではない男の生き方の問い直しの傾向が生まれつつあるということ。

「男性と子育て」「男と孫」。あたり前のことなのだけれど、とても新鮮でした。

メディアリテラシーとジェンダーについて、学校で実践する手法を学びたいと思っておりましたので、とても参考になりました。参加されていた女性の皆さんの元気のよさと鋭い感覚に刺激を受けました。


2.「本日の目からウロコ」気づいたこと、学んだことは?

同じ男性向き雑誌でも、誌によってまったく違う中味をもっているのですね。写真の量、色、視点など、雑誌によってまったく異なることにびっくりでした。読ませたい(見てほしい)ターゲットが明らかに違うんでしょうか。

出版社系、新聞系の雑誌記事の違い。

男性の興味の対象はこんなものかと少しばかり分かった。

男性雑誌が「男のよりどころ」提案であるということ。

写真の女性は、肌、若さ、ロングヘアーが視覚的に重要。

若い女性のきれいな写真がみょうに多かったですね。なにげなくめくっている雑誌にも、しっかりジェンダーバイアスがかかっていることを実感しました。さらに雑誌そのものにも住み分けが成立していて、同じ男性ターゲットの雑誌であるにもかかわらず、ハイソサエティなものとエコノミカルなもの、そしてスノッブなものまで、勝ち組と負け組というキーワードを象徴するようなランキングが存在することを実感しました。

写真を分類して模造紙に貼るだけで、各週刊誌の特徴が見えたこと。また、同じ週刊誌でも、人によって見えているものが違うこと。
たとえばサンデー毎日の場合。 
・家に持って帰ることが出来る。
・表紙だけが若い女性。
・中年の男性は、若い女性よりも料理で癒される。

今回取り上げた雑誌を女性の参加者がほとんど見たことが無い、と聞きちょっと驚きました。

あまり見ない雑誌(新聞広告のみでは、特に写真がわからなかった)ではあるが、色彩、視線、ターゲットを、内容で少しばかり知った。

今まで女性の視点で雑誌や新聞のなかのジェンダーバイアスを見てきて、女性蔑視に憤慨することが多かったけれど、男性にとっても「男らしさ」の強調はプレッシャーになり、生きにくいのだとわかった。


3.これから実行しようと思ったことは?

男性の愚痴を聞いてあげよう。

自分達のサークル(セクシュアリティ一)の中で、「男性と子育て」に視点をあてた、ワークショップを企画したいと思います。

ワークショップをHRや総合学習等に取り入れてみたいと思います。

わたしたちは与えられた情報の中から判断する動物だと認識すること。

なるべく幅広い情報を、先入観なしにとりいれることを学びたい。

人間は全体のうちの1部ではなく、人間1人ひとりが完成された個であることを忘れないこと。

雑誌1冊からも多くの情報が得られるという分析方法を学んだ。自分が活動している仲間とのワークショップでも、活かしたいと思った。


4. 講義の感想など

コラージュ、記事分析、たいへんおもしろかったです。雑誌といっても写真いっぱい、ヌードいっぱいばかりではないということもよく見えてきました。

男性学、とても楽しみにしていました。

男性から発せられた話があり、男性も同じように惑いを感じていることが分かった。井の中の…は、女性よりも男性の方が多く、早くそのことに気づき、自分の周辺にも常に目を向けてほしいと思った。

フライデーなどの雑誌がいかに写真が多く、女性の性的描写が多いことか。

コラージュは、分かりやすくておもしろい手法で参考になりました。

中村先生の講義だけではなく、ワークショップに参加できて勉強になりました。聞くだけで解ったつもりになるところを、ワークショップを通して、自分の考えや気づいたことを口に出すことができ、より理解することができたような気がします。男性・女性が一緒に考える場を作ることも大事なのではないかとも思いました。

わたしは女性の解放以上に、男性の解放に興味があります。女性の解放が男性のためにも、女性のためにもなるならば、おなじく男性の解放もまた、両者に光をあててくれると信じているからです。

男性に抵抗のないことばでジェンダーの講座をなさったり、男性にも愚痴の言える場を作っておられる中村先生の活動は重要だと思いました。男性同士だからこそ、男性の耳に素直に届く言葉もお持ちでしょう。日頃、職場などで男性の「プライドのお守り」をさせられてヤレヤレと思っています。

時代を超えて、束縛されつづける「男らしさ」。そこからの脱却の困難さを改めて感じた。小さな小石でもその波紋は必ず大きな波紋となることを、私も確信しています。

教材として用意されたテキスト(雑誌)の選択そのものが、男性の目で選ばれていると思いました。女性の読者の多い雑誌に描かれている男性像、女性像は、またずいぶん違うのではないかと思いました。