相愛大学
「ジェンダー論」
講義内容
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2007年度講義要綱
【授業科目名】 ジェンダー論
【担当教員】 中村 彰
【期 間】 後期
【講義概要】
1999年6月に成立した「男女共同参画社会基本法」がめざす社会システムを検証し、仕事の場や家庭、地域で、私たち男女がフェアで対等に生きるとは何かを説明します。また、私たちの生き方に大きな影響力をもつメディアをとりあげ、ジェンダー・フリーの視点からの分析を試みます。日本における女性運動、男性運動のあゆみにもふれ、先人たちの心根を学びます。セクシャル・
ハラスメント、ドメスティック・バイオレンス、過労死、中高年の自殺など、そのときどきの社会問題をジェンダー論の視点で読み解きます。
【講義のポイント】
1 ジェンダーと男女共同参画社会
2 日常に潜むジェンダー・バイアス
3 女子差別撤廃条約と男女共同参画社会基本法
4 ドメスティック・バイオレンス
5 セクシャル・ハラスメント
6 恋愛・性をめぐるジェンダー
7 多様な性を考える―性自認・性指向・インターセックス
8 メディア・リテラシー
9 教育とジェンダー
10 仕事社会がもたらしたもの
11 高齢社会とジェンダー
12 育児支援とジェンダー
13 福祉・医療現場とジェンダー
14 ジェンダーからみた障害者問題ジェンダー
【評価方法】
積極的な授業への参加、レポートの提出で総合的に評価します。
【テキスト】
中村彰『男性の「生き方」再考 ―メンズリブからの提唱』世界思想社
伊藤公雄ほか『ジェンダーで学ぶ社会学』世界思想社
2003年度講義内容
9月18日〈第1講)
「ジェンダーとは何か」(放送大学テキスト「ジェンダーの社会学」)
新聞記事「女性専用車両・痴漢」[男のフェスティバル」「自分らしさとは」「ゲノム」「メンズセンター」「DVシンポ」
9月25日〈第2講)
「女の定説・男の定説」(『女と男の第二楽章』より)
「男性性スケール・女性性スケール」(放送大学テキスト「ジェンダーの社会学」)
新聞記事「国連審査 女性差別の実態」
ビデオ「女と男のイイ関係」(スタッフNAN)29分。
10月2日〈第3講)
「できない男?」「女であることの損・得、男であることの損・得」(『女性学・男性学』より)
「プロジェクトXと男女共同参画」(ユウアイふくい)
新聞記事「肩書きのない名刺」「『無職』は偏見を助長する」
プリント「DV被害者が直面する現実」
ビデオ「女と男の常識・非常識」
10月9日(第4講)
「女らしさと性役割」「男らしさと性役割」(放送大学テキスト「ジェンダーの社会学」)
プリント「『クレオ』のインタビュー記事」「国連・世界女性会議と日本国内行動計画」を配布。
ワークショップ「長所・短所 裏表テスト」
「国連・世界女性会議と日本国内行動計画」
ビデオ「現代家庭考」(東京女性財団)を上映。
10月16日(第5講)
「恋愛の女性学・男性学」(『女性学・男性学』より)
「結婚できない症候群・男性の結婚観とその背景」(『女性学・男性学』より)
新聞記事「間接差別も法に盛り込め」「僕たち基礎体温をつけていますが」「暴力をふるう夫・相談に反響」
プリント「デートDV 女の子へ 男の子へ」
ビデオ「性別の壁の向こうへ・男と女の間で自分探し」
10月23日(第6講)
「男女共生の学校教育」(『ジェンダー学を学ぶ人のために』より)
「ジェンダー・フリーな教育のために」(『女性学・男性学』より)
新聞記事「暴力で得るものは何もない」「勝ち残りうつ病急増」「読書感想文 ななたには帰る家がある」
「男性解放の自己教育」(『ジェンダー学を学ぶ人のために』)を紹介。
ビデオ『「隠れたカリキュラム」を考える』(東京女性財団)上映
10月30日(第7講)
「女子差別撤廃条約」プリント
『世界中のひまわり姫へ』(ポプラ社)
「男女共同参画社会基本法」プリント
新聞記事「働くことの意味」「子供のストレスを減らそう」
ビデオ『21世紀はみんなが主役』(大阪市女性協会、2000年、28分)を上映。
11月6日(第8講)
プリント「男らしさとセクシャリティ」(大阪市立大学プリント)
プリント「セジュシャルハラスメントを考える」(大阪府立高校人権HR資料)
ビデオ『桂あやめのセクシャル・ハラスメント高座』(大阪市女性協会、2000年、33分)を上映。
11月13日(第9講)
「ジェンダーと労働」(『女性学・男性学)
「規制緩和と女性労働」「経済変動と男性労働」(『ジェンダー学を学ぶ人のために』)
「男と仕事」「からだのワークショップ」「男のコミュニケーション」(『男たちの「私」さがし』)
プリント「性犯罪を考える」「人生案内・話し合わず暴力を振るう夫」
ビデオ『なみだ』(芦屋市、2003年30分)
11月20日(第10講)
ビデオ『おとぎ話の中のジェンダー』(大阪市女性協会、1997年、26分)を上映。
新聞記事「男性の育児休暇取得10%へ」「暴力防ぐ力中学生にも CAPプログラム「性暴力被害 学校の隠蔽体質変えよう」
11月27日(第11講)
「育児はだれのもの」(『女性学・男性学』より)
ビデオ「たまごからのスタート」を上映
12月4日(第12講)
ドメスティック・バイオレンス。
プリント「暴力をふるう男たち」配布。
ビデオ『ドメスティック・バイオレンスをなくすために』(大阪市女性協会、2001年、32分)を上映。
12月11日(第13講)
「父子世帯と社会福祉」(『ジェンダー学を学ぶ人のために』)
新聞記事「学者、弁護士らがジェンダー法学会設立」
「セクシャル・ハラスメンント」(北九州市ムーブ資料)配布、解説。
ビデオ『スタートライン』(33分、東京女性財団)を上映
レポート課題を提示。
1月8日(第13講)
ビデオ『私は男女平等を憲法に書いた』(ドキュメンタリー工房、1993年、72分)を上映。